メッセージ

 

感想

突如として世界中に出現した宇宙船と、内部から発せられる宇宙人からのメッセージを解読しようとする言語学者の物語で、従来のエイリアンとの戦いを描いたようなハリウッド映画とは異なり、静かに淡々と進んでいくストーリーが印象的な作品です。

作中では宇宙人からのメッセージとして表意文字と呼ばれる模様のような言語が登場し、主人公はアメリカ軍の要請を受けそれを解読していくことになります。

最初はまるっきり解読が出来なかったメッセージですが、主人公は宇宙人とのコミュニケーションを試みていくうちに少しずつその内容を理解していきます。

そしてそのメッセージに隠された重要な意味に気がつくことになるのです。

宇宙人とのコミュニケーションという少し変わった角度からSFが描いた作品で、宇宙人が地球にやってきた話ではあるものの、いわゆる地球にやってくる脅威とそれを排除することでハッピーエンドを迎える映画ではないというのが面白い部分だと思います。

そういった部分よりも主人公の人間性を描いたドラマ部分がよく描かれており、伏線や結末に至るまでの展開も見事で、全体的に考えさせられる映画です。

哲学的な内容を多く含んでいるため、見ているときよりも見終わったあとにこの映画が示しているメッセージについて考えさせられることになり、しばらく考えてしまう私たちはまさに作中の主人公のような状態で、そこまで含めてこの映画の特性のような気もしています。感想