手紙は憶えている

 

感想

アウシュビッツ収容所にいた捕虜がある男を探して旅に出る話です。

老人ホームで知り合った男に頼まれて認知症のおじいさんが人探しの旅に出ます。

寝てしまうと記憶がなくなるので、老人ホームで知り合った男に貰った手紙を必ず読めと体にメッセージを残しています。

その手紙で妻が亡くなったことを毎回知らされるのですが、それを観ていると胸が痛くなります。

手紙には実行すること、会いにいく人が記してあり、実行したこと会った人は忘れないようにひとつずつ消して行きます。

なぜこんな認知症の老人に手紙を託したのか、もっと健康な人に託せばよかったじゃないかって思います。

 

老人の家族もホームから居なくなった父を心配して捜索願いを出し自分たちでも探します。

認知症を患っているから家族たちの不安もひとしおだと思います。

老人の旅は続き、その間にもいろいろなストーリーが生まれます。

ナチスドイツ、アウシュビッツが深く関係しているこの旅は、こういう見方でナチスドイツの映画を撮ることもできるのか、と驚かされました。

 

ナチス映画はいくつも観てきましたが、これは新しい手法ではないかと思います。

戦争そのものじゃなく戦争が残した傷跡を辿るお話は作り方がほんとに秀逸でした。

最後までおじいさん頑張れって気持ちで見ていました。

なんといってもラストの展開が、ここ数年の映画でも上位に入るくらい驚かされました。

しっかりとしたストーリーなのであっというまに終わります。かなり面白いです。

個人的に評価高めの映画です。良質です。感想